今日は、あなたに、「江戸っ子は、Gスポットを知っていたかも、、、」というお話をシェアしたいと思います。
Gスポットが、世の中に認識されるようになったのは、1950年、ドイツの医師、エルンスト・グレーフェンベルグによって発表されてからです。彼の頭文字から「Gスポット」と命名されたのは、あなたもご存知だと思います。
ところが、それよりも約200年以上前の、江戸時代のセックス指南書には、Gスポットらしき記述が紹介されていました。
膣前庭か、、、Gスポットか、、、?
江戸時代の、夫婦のためのセックス指南書「婚礼秘事袋(こんれいひじぶくろ 1756年頃 宝歴期)」に、「開(へき)渡しの図」として、効果的な指マンの方法が、図説付きで紹介されています。「開(へき)」とは、女性器、「渡す」とは、接することを意味します。以下に、原文と訳文を紹介します。訳文を読みながら、あなたも想像してみてください。
原文
「へき渡しは、さねの裏をよく撫で上げて後、陰道へ移りて、上面をこそぐりてよし」
訳文
「指マンは、(図のように)人差し指と中指で、クリトリスの包皮の下側に浅く差し込み、よく撫で上げた後、女性器に移り、上の方を擦ること」
ここで言う、「陰道」とは、“膣内”の可能性もありますが、“膣前庭”の可能性もあります。「上面」とは、“Gスポット周辺”の可能性もありますが、“膣前庭上部”の可能性もあります。図説でも、浅めに指を当てています。続きを一緒に読んでみましょう、、、
原文
「図する所をまらにて擦るも、女甚だ悦び、身悶へするなり」
訳文
「図の部分をペニスで擦っても、女はとても悦び、感じまくるであろう」
、、、いかがですか? “膣前庭部を擦る”というよりは、Gスポットを擦る方が自然だと思いませんか? ただ、膣前庭部をペニスで擦る、というテクニックもありますので、なんとも言えません。ところが、この文献を補足する物が見つかっています。
転用、増補改訂される、指マンテクニック
「婚礼秘事袋」が発表された十数年後の、1770年頃に、セックス指南書の「艶道日夜女宝記(びどうにちやじょほうき)」というものが発表されています。
こちらで紹介されている、指マンの方法の図説が、「婚礼秘事袋」に似ていることから、この内容を引用し、バージョンアップしたものではないか、という説があります。
「艶道日夜女宝記」では、「陰みゃくの法」として、指マンのテクニックが紹介されています。「陰みゃく」とは、女性器のことです。以下、原文と訳文を紹介します。
原文
「ゑんこう渡すは、中指と人差指の腹にて、玉門の内なる袋のやうな物の、其はらを撫でる也」
訳文
「指で女性器をいじる時は、中指と人差し指を揃えて、膣内の膨らんだような部分を、指の腹で撫でさすること」
原文
「へのこの出入りも此処を擦るがよし。いかなる慎み深き女も、よがり出す事、疑ひなし」
訳文
「ペニスを抜き挿しする時も、ここを擦りながらすると良い。どんな慎み深い女でもよがり出すことは間違いない」
こちらの文献では、さらに、膣内に指を入れています。もしかしたら、「婚礼秘事袋」の説明不十分なところをきちんと補足しているのかもしれませんし、別の指マンテクニックを紹介しているのかもしれません。
「袋のようなもの」とは、“Gスポット”のことを言っている可能性があります。Gスポットは、個人差があり、少しくぼんでいたり、ザラッとしていたり、他とは少し違和感のある場所です。この文献のモデルになった女性の場合、少し膨らんだような違和感があったのかもしれません。
膣内で、撫でさすったり、ペニスで擦るようにすることが効果的な場所といえば、Gスポットの可能性は非常に高いと思います。また、「陰みゃく」の本当の意味は、「隠れた急所」でもあります。さぁ、あなたはどう思いますか?
江戸っ子の、指マン・マナー
ちなみに、この「艶道日夜女宝記」には、図説付きで、こんなことも掲載されています。
原文
「くぢる手つき。爪をよく取るべし」
“くぢる”とは、包丁などを突き刺して、ぐるりと回して、くり抜く事を表現します。この場合、指マンする時の指の動きを表現しています。なかなか素敵な表現ですよね。
訳文
「指マンの手つきはこのように2本指をそろえて。爪は、あらかじめ、よく切っておくこと」
指の形が、まさにGスポットを攻める時の形に似ています。また、指マンで女性器を傷つけないよう、ちゃんと気をつけていたわけですね。江戸っ子の優しさを感じますね。
まとめ
これらの文献から、「江戸っ子はGスポットを知っていた」と決めつけるのは、なんとも言い難いところですが、日本人の性へのこだわりを考えると、本当かもしれませんね。それに、そう考えてた方が、ロマンがあっていいですよね。
あなたも、指マンする時はちゃんと爪を切ってからやりましょうね(笑)。
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