江戸時代の遊女と、その遊女たちを雇って商売する人たちのためにつくられた性技指南書があります。それは「おさめかまいじょう」といいます。
「おさめ」は、“技やテクニック”を表し、「かまい」は、“構う”ということで、“指導する”ことを表します。「じょう」は、“条”のことで、いくつかの項目が箇条書きで書かれている指南書のことを表しています。つまり、「技の指導書」ってことですね。
江戸中期の1752年(宝歴2年)から写本で代々受け継がれ、江戸の性文化の発展に大きく貢献したようです。
この指南書には、「セックステクニック」の他、「遊女としての心得」や、「経営者としての遊女の扱い方」などが書かれていました。四国の道後が発祥ですが、日本中の遊女屋に広まって行ったようです。
絶倫男とセックスする時、女性が先にイカないように、、、
この指南書は、遊女向けなので、男性から見るとあまり価値はないかもしれませんが、見方を変えると、セックスのヒントになる部分が見えてきます。
その中で、「なかなかイカない客に対してどうやってイカせるか」という、遊女に対するマニュアルが載っていましたので、その一部を抜粋して紹介します。
状況設定としては、「女の扱いに慣れた絶倫の客が、交合(セックス)をできるだけ長く楽しみたいために、なかなかイカない。そんな時どうやればイカせることができるか、、、!?」といったところです。
ここでは主に、“どうやって男性をイカせるか?”ということが書いてありますが、女性がイカないための方法も書かれていますので、そこに注目してください。
絶倫男対策マニュアル
まず、遊女向けのテクニックを紹介します。状況としては、正常位の体勢です。初めに原文、そのあとに現代訳文を入れてあります。
セックステクニックの手順
原文1.まら巧者あり。おやまのてくり知り尽くしおる為なり。
(訳)遊女の技を知り尽くした、セックスを得意とする客がいたとする。
原文2.四半時以上、抜き差し擦るも、気を遣らず、おめこ、腹づつくなれば、
(訳)30分以上やり続けてもイカず、やがて遊女が疲れてきてしまう。
原文3.先ず、大けに三四度、息を吸い吐きし、腹の空気を出し、息を止めるなり。
(訳)そんな時は、まず合体したまま、3?4回深呼吸してから、全ての息を吐いて、そのまま息を止めておき、
原文4.足の指先を上に立て、ふんばるなり。これ即ち、おやま気を遣らず出さざるなり。
(訳)次に、遊女は足の指先を上に立てて踏ん張ること。これは遊女がイカないようにするためである。
原文5.それより、男の腹をけつより強く押して、おのれが腹に押し付ける。
(訳)そしたら、男の腹を、尻の方から強くつかんで、自分に向かって押し付ける。
原文6.その折り、おのれが腹に力を貯え、ふんばり張って腹を固くして、嘘にも気が行くと言うなり。
(訳)その時、遊女は腹に力を入れ、腹を固くしたまま、嘘でもいいから「イク!」と言うこと。
原文7.まら、たまらず、ふいに気を出すなり。
(訳)そうすることで、ペニスは我慢できずに射精してしまうであろう。
まとめ
以上が、江戸の指南書に書かれていた、“なかなかイカない男性を早くイカせるため”のテクニック・ガイドでした。
ここで注目していただきたいのは、女性がイカないために、「足の指先を上に立てて」という記述です。これは、逆に見れば、足の指先を伸ばすことでイキやすくなる、とも言えます。
実は、実際にもそうなんですが、女性をイカせやすくするには、足の指先を伸ばせる「伸長位」が有効だったりします。そう考えると、ちゃんと理屈に叶っています。
江戸時代に、女性がイカないための方法があったということは、イクための方法もすでにわかっていたということでしょうね。
今日は、江戸のセックス指南書から、女性がイカないようにするための仕組みを学びました。あなたが女性をイカせたいなら、逆に女性の足を伸ばさせるといいかもしれません。
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