人間の皮膚は、体勢が変わると、同じ場所でもタッチした時に受ける感覚が変わることがあります。
それは、皮膚の張り具合が変わるからです。
例えば、その場所の皮膚が引っ張られるような体勢になった時は、「皮膚が張った状態」になります。逆に、普段の体勢では、「皮膚が緩んだ状態」になってるといえます。
ということで、同じ場所でも、体勢が変わることによって皮膚の状態が変われば、同じタッチでも女性が受ける感覚は変わってきます。
その場所の中でも、もっとも皮膚の張り具合の変化が大きい場所が「お尻」なのです。
例えば、うつぶせの状態と四つん這いの状態で、皮膚の張り具合は全然違ってきます。
うつぶせの体勢や、立ってる体勢は、お尻の皮膚が緩んだ状態ですが、四つん這いになると、皮膚が伸びて張った状態になります。
皮膚が緩んだ状態の時は、愛撫の刺激に対して少し鈍感になります。目視はできませんが、皮膚表面がシワになるので、皮膚の下の感覚器官に刺激が届きにくくなるためです。
うつぶせの体勢の他、立った体勢や、寝た体勢も皮膚はこの状態になります。
一方、皮膚が張ると、感覚器官に刺激が伝わりやすくなるため、愛撫に対して敏感になります。
四つん這いの体勢の他、立って片足を椅子に乗せた体制、立って前かがみになった体勢、寝て膝を抱え込んだ体勢などはこの状態になります。
ですから、それぞれの皮膚の状態で同じタッチをしても、女性が受け取る感覚に違いが出てくるのです。
それでは、その違いについて解説します。
お尻へのタッチと性感の強さの違い
それぞれ、性感として伝わる強さを、段階付けすると、弱い順から次のようになります。
レベル1.手の平でさする
レベル2.指の腹でさする
レベル3.指先でさする
レベル4.爪でさする
そして、うつぶせの体勢の時と四つん這いの体勢の時とでは、同じ愛撫をしても、その強さのレベルは1段階変わってきます。
つまり、うつぶせの時にレベル1だった「手の平でさする愛撫」を、四つん這いの体勢の時にすると、レベル2と同じ強さの性感になるのです。
爪でさする愛撫はレベル5の強さになるというわけです。
皮膚感覚の違いを愛撫で使い分ける方法
この感覚の違いを知ってれば、愛撫の強弱をうまく使い分けることもできます。
例えば、
・立った体勢の時に強めの刺激で感度をあげさせたい時は、いきなり指先でさする
・四つん這いの体勢の時は、手の平でさするところから始めて、徐々に刺激の強さのレベルを上げていく
といった具合にです。
この知識は、くすぐったがる女性の場合にも使えます。
手の平全体を使えば、接地面が広くなるので、くすぐったさも軽減されます。
今回紹介したお尻以外にも、体勢によって皮膚の張り具合が変わる場所には、同じようなロジックで愛撫のやり方を使い分けることができると思います。
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