古代中国の性医学に「房中術」という技法があります。
これは、「セックスによって男女の精気を巡らせて寿命を伸ばす」といったような“養生術”の1つです。
その中に「浅内徐動」という秘術が紹介されているのですが、そこには、
「ピストン運動は浅く挿入してゆっくり動かすと、女が良くなり、男も元気になる」
と表現されています。
どうやら、「浅めのピストン運動」を推奨していたようなのです。
いったい古代中国の房中術で、この秘術を表現した人は、何を感じ、何を目的としていたのでしょうか…?
一緒に紐解いていきませんか?
浅いピストンは、「膣口」を攻めることを目的としていた…!?
房中術では、「浅く挿入してゆっくり動かすピストン」を推奨しています。
つまりこれは、“膣口を攻めること”と考えられます。
実は、女性の膣内は神経が少ないため、快感に対して鈍感なんだそうです。
それに対して、膣の入り口である「膣口」は、感覚神経が密集しているため、挿入される時に強い快感を感じるんだそうです。
男性は、挿入の瞬間に「達成感」を感じますが、女性は本当の意味で「快感」を感じているわけです。
膣口は、女性器の中で、“クリトリスに次いで強い快感を感じる場所”といわれています。(Gスポットやポルチオは感じるように“開発”する必要があるので、今回は例外とします。)
房中術の「浅内徐動」も、この入り口部分を、ゆっくりひたすら抜き差しするわけです。
精気が巡って、お互い気持ちよくなるのは当然でしょう。
「女が良くなり、男も元気になる」というのは、男女が快感にあえぎまくってる姿なのかもしれません。
そして、さらに別の文献にも同じようなことが書いてありました。
あなたもご存知、「九浅一深法」についての記述です。
実は「九浅一深法」は、古代中国の性医学書に記されていたものでした。
その医学書は、「黄帝内経 素問(こうていだいけい そもん)」というものです。
中国の戦国時代から漢の時代にかけて書かれた「世界最古の性医学書」といわれるものです。
この医学書には、ご存知の通り、「ペニスを9回浅く突いて、1回深く突く」というテクニックが記されています。
この“9回浅く突く”という部分が、そのまま膣口を攻める様子を表現していると思われます。
“1回深く突く”というのは「ポルチオ突き」を連想してしまいますが、この時代に「ポルチオでの中イキ」のことは知らなかった可能性もあります。普通に考えて「散々焦らして、やっと深く突いた時に、深い愛を感じさせる」ための技法だったのかもしれません。
房中術も、性医学書も、浅いピストンを推奨しているのは
偶然とはいえ、興味深いですよね。
まるで、延々と続けることで愛を深める「スローセックス」をイメージしてしまいます。
しかし私は、ちょっと曲がった見方をしてしまいました。
もしかしたら、浅いピストンを推奨していたのは、「早漏防止」が目的だったのかもしれません。
「精気を巡らせる」だとか「愛を深める」とかは表向きの理由かもしれません。
古代の人も早漏に悩んでたんだとしたら、一気に親近感が湧きませんか?
そして、セックスを豊かにするための参考書がある、、、
“現代の「房中術」や「黄帝内経」のようなもの”になれれば幸いです。
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